023.工場の立地

  • 「臨海部」では「鉄鋼業」や「石油化学工業」がさかんです。これは海上輸送で大量に輸送できるからです。
  • 「内陸部」では、「機械」や「食品」の生産がさかんです。
  • 「空港」や「高速道路」の近くでは、「IC工業」の工場が多く分布しております。これは、軽量でも価格が高い商品だからです。

臨海部

  • 重量の重い原材料の輸送には、船が利用されます。
  • わが国の主な「鉄鋼」工場は、臨海部(太平洋ベルト)に立地しています。
  • 日本は原料となる鉱産資源の自給率が低いので、それを輸入するのに便利だからです。
  • 「石油」製品と「化学」製品の工場も、海外からの大量の原材料を用いるので、輸入に適する「臨海部」に多く建設されています。
  • また、できあがった「製品」を輸送するのにも便利です。
  • 臨海部は、広い工業用地が確保できることも利点のひとつです。

戦前と戦後

  • 戦前は、国内の石炭の産地の近くに製鉄所が作られました。
  • 戦後は石炭を輸入に頼るようになり、製鉄所が臨海部につくられるようになりました。

河川の近く

  • 河川の近くは、工場で利用する水を得やすく、排水にも便利です。

高速道路

  • 「電気機器」や「輸送用機器」などの加工組立型の工業製品の工場は、高速道路のインターチェンジ近くに多く建設されます。
  • これは、部品や製品の輸送を車で行うためです。
  • これらの工場は、高速道路の発達とともに、「内陸部」へ進出していきました。

航空輸送

  • 重さのわりに高価な製品、小型で軽量の製品は、「航空機」で運ばれます。
  • 「電子機器」(IC)などがこれにあたります。
  • 花などの、新鮮さを保つ必要があるものも、「航空機」で運ばれる場合があります。

北方領土