077.一票の格差

「一票の格差」とは、議員1人あたりの有権者数に差があり、1票の重みの格差が大きいことをいいます。

指標

  • 議員1人あたりの有権者の数を指標としてつかいます。

一票の格差と選挙制度

  • ( 小選挙区 )で選ばれる議員は、1選挙区につき1人なので、1票の価値が大きく異なることがあります。

格差拡大の原因

  • 大都市圏への人口集中が続いていることがあげられます。
  • 第1次産業に従事する人が減るなか、地方圏から三大都市圏に人が移動したことも考えられます。
  • これによって、選挙区間の選挙区別の人口と、議員の定数との不均衡が生じるようになりました。

資料の読み取り

  • 2つの選挙区の議員1人あたりの有権者数には2倍以上の大きなひらきがあり、「法の下の平等」に反するおそれがあることが読み取れます。
  • 京都第5区は、長崎県第3区と比べて、一票の価値は約半分であることが読み取れます。

改善方法

  • 一票の格差を小さくするためには、議員一人当たりの有権者の数の差を小さくすることが必要です。
  • そのためには、各選挙区の有権者数に大きな差が生じないように、選挙区の区割を設定する必要があります。
  • 一般的に区割図では、大都市では面積の狭い選挙区が集まることになります。

→ 議院内閣制